子どもの出っ歯の矯正治療例(9歳 女児)
子どもの出っ歯の矯正治療例(Before&After)と解説
年齢・性別 | 9歳 女児 |
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治療期間 | 動的治療期間:1年4ヵ月 |
抜歯 | なし |
治療費(税込) | 528,000円 |
備考 | ガタガタ、出っ歯、永久歯1歯先天性欠如 |
歯並びと噛み合わせが気になっていたことを主訴に受診されました。
歯が大きく永久歯の生え代わりの際に、ガタガタしてしまうことが予想される歯並びです。また、下の前歯と上の前歯のギャップが7.0mm(理想値:2.0mm)と出っ歯タイプ、さらに、噛み合わせが非常に深く、前から見て下の前歯が上の前歯に完全に覆われている噛み合わせでした。
そしてもう1点、顎の左側のE(前から5番目の歯)が他の歯より低くなっているので、レントゲンで確認したところ、同じ場所に生え変わって来るはずの永久歯が生まれつきない(先天性欠如)タイプでした。
以上より、小児矯正のⅠ期治療で歯並び噛み合わせを整え、永久歯がすべて生え変わったところで、Ⅱ期治療にて、Eを抜歯し、後ろの永久歯を前に寄せてくることで、先天性欠如についても自分の歯だけで歯並びを整えられるように治療計画を立てました。
まずはインビザラインファーストで歯列の並びが改善させました。ここで、歯をならべるポイントとしては、ここではあえて完全には出っ歯を治し切らずに、顎の骨に対して適切な角度で歯を並べることです。ここで焦って、出っ歯を治し過ぎてしまうと、口元が出たような雰囲気の歯並びになってしまうことが心配されます。
歯並びが整ったところで、夜寝る時に使うFKOという下顎の成長をコントロールする装置を使用しました。ご本人が装置をよく使ってくれたこともあり、噛み合わせはかなり理想値に近いところまで改善することが出来ました。
この後、永久歯の交換を見守り、時期をみて先天性欠如に対してⅡ期治療へ進みます。