根管治療後にゴールドアンレーで修復した症例

▼根管治療後、ゴールドアンレーで歯を修復した症例をご紹介いたします。

初診時の口腔内写真です。虫歯で歯が痛くなり、他の歯科医院にて応急処置をしてもらったとのことでした。お口の中を確認するとセメント充填がされていました。

浸潤麻酔を行った後、充填されたセメントと虫歯を除去すると神経まで虫歯は到達しており、出血が認められました。

患者様と相談し、神経の治療（根管治療）を本格的に行うこととしました。

止血を行い、う蝕検知液にて確認を行うと虫歯の取り残しが分かります。
※う蝕検知液とは虫歯感染歯質に着色する液体です。

取り残しがないよう、徹底的に虫歯を除去していきます。

今回は歯質の一部が大きく欠損し、歯茎よりも下に位置していたため、プラスチック材料で壁（隔壁）を作ったあと、通法に従いラバーダム防湿、根管治療を行い、ファイバーポストにて支台築造を行いました。

患者様と被せ物の相談をしました。一番の希望は、今後できるだけ再治療をすることなく生活したい、長く持ってほしい、とのことでした。

セラミックスだと審美性に優れますが、ごくたまに割れたり欠けたりすることが不安だそうで、今回の治療する部位は上の奥歯かつ舌側に集中し、デザインを工夫すれば頬側には一部しか露出せずある程度の審美性を確保できることからゴールドの修復物を選択していただきました。

土台の歯の形を整えたあとの写真です。色々な角度からチェックを行います。今回は外れないような工夫とデザインで溝（グルーブ）付与しています。

完成したゴールドアンレーを装着した写真です。咬合面と舌側は全てを覆い、頬側は一部だけを覆うデザインにしたことによって、歯を削る量を少なくできるだけでなく、ある程度の審美性も確保できました。適合・噛み合わせも問題なく、ゴールド材料特有のやわらかい噛み心地も素晴らしいとのことでした。

年齢/性別	50代男性
治療期間	3ヵ月
治療回数	6回
治療費	根管治療保険診療特殊土台ファイバーコア直接法 15,000円（税込）ゴールドアンレー白金加金 132,000円（税込）
リスクなど	・治療途中に歯の破折等が見つかる場合があり、治療計画に変更が生じる可能性があります。・痛み、違和感等が完全に消失しない場合があります。