むし歯を見える化する道具 う蝕検知液|巣鴨の歯医者|巣鴨S歯科矯正歯科

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むし歯を見える化する道具 う蝕検知液

投稿日:2022年2月25日

カテゴリ:院長ブログ

こんにちは、巣鴨S歯科矯正歯科です。

 

今回の投稿は、むし歯治療を行う際の必需品であり、

 

これなしではムシ歯治療が絶対にできないという道具、

 

「う蝕検知液」についての投稿です。

 

 

(ちなみに「う蝕=むし歯」です。)

 

私はいつも治療の際、術前・術後だけではなく、

 

途中経過も写真に撮影し、

 

治療の最後にどのような治療を行ったかご説明をするようにしています。

 

 

むし歯治療の際の説明には、この「う蝕検知液」が必ず登場します。

 

 

たまにう蝕検知液について詳しく質問されるので今回の投稿を書くに至りました。

 

少しコアな内容になってしまうかと思いますが、ご了承ください。

 

う蝕検知液とは???

一言でいうと、

むし歯に感染した歯質を染色する液体です。

 

なぜ必要か。

 

この製品が開発されるまで、むし歯を取りきったかどうかは、

 

削っている歯医者の判断に委ねられていました。

 

具体的には、

削っている歯質の色、

削る時の感触(むし歯じゃない歯質は固いんです)

 

だけで歯科医師が判断していたわけです。

 

 

 

 

そうです。

 

術者によってむし歯が取り切れたかどうかの判断基準が違うんです。

 

A先生に治療してもらうと、

実は毎回むし歯の取り残しがあったかもしれないですし、

 

B先生に治療してもらうと、

毎回毎回むし歯といっしょに削らなくても良かった健康な歯を削ってしまっていた

かもしれません。

 

う蝕検知液が開発され、臨床応用されることにより、

 

むし歯だけを識別して削るという技術に術者間での差がなくなり、

 

健康な歯質を守る・残すことにつながっています。

 

なぜ染まるの?

むし歯に感染した歯質は分子構造がゆるくなっています。

 

う蝕検知液の分子は、

 

むし歯のゆるんだ分子構造に侵入できるくらいの大きさに設計されています。

 

※参考
主に2つの製品のどちらかを用いている歯科医師がほとんどかと思います。
私は好みでカリエスチェックのブルーを使用しています。
製品名
・カリエスチェック(ニシカ社) 内容物:色素+ポリプロピレングリコール
・カリエスディテクター(クラレ社) 内容物:色素+プロピレングリコール
分子量  ポリプロピレングリコール > プロピレングリコール
のため、染色されるむし歯の範囲が異なります。
使用方法がカリエスチェックとカリエスディテクターは異なります。

 

 

むし歯の部分にう蝕検知液を垂らすと、

細菌が存在するう蝕象牙質のみが染色されるので(カリエスチェックの場合)、

 

う蝕検知液で染める

染色された感染歯質を削る

 

 

を繰り返し、染まらなくなるまで繰り返す、というわけです。

 

だいたいむし歯を取り終わったかな、

 

と思ってう蝕検知液で確認すると、

 

まだ取り残しが存在するということがほとんどなので、

 

むし歯治療になくてはならない材料ですね。

 

 

巣鴨S歯科矯正歯科では、

 

歯をなるべく削らない、むし歯だけを削る治療を心がけています。

 

歯でお困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。

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