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最新:むし歯予防に効果的な”フッ化物配合歯磨剤”の新推奨法

投稿日:2023年1月27日

カテゴリ:院長ブログ

こんにちは、巣鴨S歯科矯正歯科です。

 

新年に入り、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 

本日は

むし歯予防についての最新情報について

の投稿です。

 

2023年1月、4つの学会が同時に

「フッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法」

について発表しました。

【参考】

・一般社団法人 日本口腔衛生学会

・公益社団法人 日本小児歯科学会

・特定非営利活動法人 日本歯科保存学会

・一般社団法人 日本老年歯科医学会

 

 

 

簡潔に一言でまとめると、

 

従来の使用方法と比較して

 

より高濃度のフッ素を使用しましょう

 

という内容です。

 

 

 

なにが変わったの? 年齢別に比較

 

従来の方法(以下、従来法)と新たに推奨される方法(以下、新推奨法)は

どちらも

・年齢別

・フッ素濃度

についてまとめてあります。

ここでは一般の方がわかりやすいように、年齢別で従来法と新推奨法をまとめてみようと思います。

 

歯の萌出〜2歳

使用量

歯磨剤のフッ化物濃度

従来法

切った爪程度の少量

500ppmF

(泡状歯磨剤ならば1000ppmF)

新推奨法

米粒程度(1〜2mm程度)

1000ppmF

(日本の製品を踏まえ 900 〜 1000 ppmF)

(ppmFとはフッ素濃度を表す単位です。0.0001%=1ppm、F=フッ素、)

歯が萌出し始めてから2歳までのカテゴリーでは

従来法と新推奨法のフッ素使用量については、表現に違いがあるもののそこまで差がない表現になっています。

推奨されるフッ化物濃度が500ppmFから1000ppmFに引き上げられたことがポイントです。

 

3〜5歳

使用量

歯磨剤のフッ化物濃度

従来法

5mm以下

500ppmF

(泡状またはMFP歯磨剤ならば1000ppmF)

新推奨法

グリーンピース程度(5mm程度)

1000ppmF

(日本の製品を踏まえ 900 〜 1000 ppmF)

(MFP歯磨剤=モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP))

3〜5歳までのカテゴリーでは

従来法のフッ素使用量についての表記が”5mm以下”と記載されており、

量多く使わない様にしましょう、というような表現であると個人的に思います。

新推奨法では”5mm程度”と記載され、

しっかり使いましょう、というメッセージが込められているのではないでしょうか。

 

歯の萌出〜2歳までのカテゴリーと同様に、

推奨されるフッ化物濃度が500ppmFから1000ppmFに引き上げられています。

 

 

 

6歳〜・成人・高齢者

年齢

使用量

歯磨剤のフッ化物濃度

従来法

6歳〜14歳

1cm程度

1000 ppmF

従来法

15歳以上

2cm程度

1000 〜 1500 ppmF

新推奨法

6歳〜・成人・高齢者

歯ブラシ全体(1.5cm 〜 2cm程度)

1500 ppmF

(日本の製品を踏まえ1400 〜1500 ppmF)

 

従来法では「6歳〜14歳」、「15歳〜」の2つに年齢区分を分けていましたが

新推奨法では、「6歳〜・成人・高齢者」の1つに統一されました。

フッ素使用量は 歯ブラシ全体(1.5cm 〜 2cm程度)と増加し

フッ素濃度は 1000ppmF→1500ppmF に引き上げられました。

 

6歳ごろになり前歯の乳歯が永久歯に交換したり、

第一大臼歯(6歳臼歯)が生えてきたら

大人と同じフッ素濃度の歯磨剤を使用することが推奨と変わりました。

 

永久歯が生えてきたお子さんは、

大人用の歯磨剤で味が大丈夫であれば使用することが推奨されます。

最近ではお子さんでも使用しやすい様な味がする歯磨剤も販売されています。

 

また、使用方法についても記載がしっかりとされています。

・1日2回の使用

・歯磨きの後は歯磨剤を軽く吐き出し、うがいをする場合は少量の水で1回のみとする

 

フッ化物配合の歯磨剤を使用した後は、なるべくうがいをせず、歯の表面や唾液中のフッ素濃度が高く維持される様に努めると効果的ですね。

 

今回はフッ化物配合歯磨剤の従来法と新推奨法についてまとめてみました。

ご自宅で使用している歯磨剤の表記を確認していただき、

日々のセルフケアとむし歯予防の参考にしてみてください。

 

 

以下、参考および参照リンク先となります。

参考:従来のフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法

年齢

使用量

歯磨剤のフッ化物濃度

歯の萌出〜2歳

切った爪程度の少量

500ppm

(泡状歯磨剤ならば1000ppm)

3歳〜5歳

5mm以下

500ppm

(泡状またはMFP歯磨剤ならば1000ppm)

6歳〜14歳

1cm程度

1000ppm

15歳以上

2cm程度

1000ppm〜1500ppm

フッ化物配合歯磨剤

参考:今回発表されたフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法

年齢

使用量

歯磨剤のフッ化物濃度

歯の萌出〜2歳

米粒程度

(1〜2mm程度)

1000ppm

(日本の製品を踏まえ

900〜1000ppm)

3歳〜5歳

グリーンピース程度

(5mm程度)

1000ppm

(日本の製品を踏まえ

900〜1000ppm)

6歳〜・成人・高齢者

歯ブラシ全体

(1.5cm〜2cm程度)

1500ppm

(日本の製品を踏まえ

1400〜1500ppm)

https://www.kokuhoken.or.jp/jsdh/news/2023/news_230106.pdf

 

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